下肢静脈瘤が“気づけば消えていた”

下肢静脈瘤が“気づけば消えていた” 炭酸泉と血流の変化を考える

炭酸泉と血流の変化を考える

長年あった静脈瘤が、気づけば消えていた

私は20代後半から40代後半まで、下肢静脈瘤の状態が続いていた。
痛みなどの症状はなかったが、血管がゴツゴツと浮き出る見た目はかなり目立ち、正直に言えば、どこかグロテスクな印象を感じていた。

人前で足を出すことに、さほど抵抗があったわけではない。
しかし、ふとした瞬間に視界に入るそのコブは、「本来の自分の体ではない」という違和感を常に伴っていた。

ところが、40代後半から炭酸泉を日常的に利用するようになり、気づいたときにはそのコブが消えていた。

意識して治そうとしたわけではない。
何か特別な治療をしたわけでもない。

「気づいたら、なくなっていた」

これが、正直な実感である。

そもそも下肢静脈瘤とは何か

下肢静脈瘤とは、脚の静脈にある「逆流防止弁」がうまく働かなくなることで、血液が下にたまり、血管が膨らんでしまう状態である。

本来、血液は心臓に向かって一方向に流れる。
しかし弁が壊れると、重力の影響で血液が逆流し、血管に負担がかかる。

その結果、

  • 血管が蛇行して浮き出る
  • コブのように膨らむ
  • 見た目に大きな変化が出る

といった状態になる。特に立ち仕事の多い人に多く、
長年の蓄積でゆっくり進行するのが特徴である。

一般的な対処法と治療

では、この下肢静脈瘤はどのように対処されるのか。

一般的には以下のような方法が取られる。

  • 弾性ストッキング(圧迫による血流補助)
  • 運動(ふくらはぎの筋ポンプ作用)
  • 生活改善(長時間の立位を避ける)
  • 医療的治療
    • 硬化療法
    • レーザー治療
    • 手術

重要なのは、
構造的な問題(弁の破綻)があるため、自然治癒は基本的に期待されないという点である。

炭酸泉を習慣にした生活の変化

当時、私は温浴施設の運営に関わっており、施設に高濃度人工炭酸泉が導入されたことをきっかけに、日常的に入浴するようになった。

頻度は週3回程度、1回10分の入浴を2〜3回繰り返していた。
湯温は40℃前後で、全身浴が中心であった。

サウナが好きで、それまではサウナと水風呂が中心だったが、炭酸泉に入ると、ぬるい温度でも膝下からじんわりと温まり、意外にも大量の汗が出る。

サウナとは違う発汗、その感覚が心地よく、次第に炭酸泉中心の入浴習慣へと変わっていった。

今にした思うと、「足が軽い」という感覚があったように思う。

1年後、あのコブが消えていた

変化に気づいたのは、およそ1年ほど経った頃である。

マラソンを始めた時期とも重なり、ストレッチの際に自分の脚をよく見るようになった。

そのとき、ふと気づいた。

「あれ、あのコブがない」

長年あった静脈瘤が見当たらない。温泉や入浴はそれ以前から10年以上続けていたが、このような変化は一度もなかった。
だからこそ、この変化には驚きがあった。

サウナとの違いから見えたこと

私は現在もサウナを利用しているが、体の温まり方には違いを感じている。

サウナって熱を閉じ込める感覚がある。
一方、炭酸泉はぬるめの温度でも、血溜があたたまり体の内側からじわじわ温くなる感覚だ。

この違いは、血流の質の違いとして現れている可能性がある。

炭酸泉と血流

炭酸泉は皮膚からCO₂が吸収されることで、

  • 末梢血管の拡張
  • 血流の増加
  • 深部体温の上昇

を引き起こすとされている。

つまり、持続的に血液循環を改善する作用が期待される。

なぜ改善したのか

もちろん、今回の変化は単一要因とは断定できない。

  • 炭酸泉による血流改善
  • マラソンによる筋ポンプ作用
  • 入浴習慣の変化
  • 生活環境の変化

これらが重なり、
静脈還流(血液の戻り)が改善した可能性がある。

医師の見解

このことについて、かかりつけの医師にたづねたことがあるl

炭酸泉は血流改善作用があり、むくみや冷えの軽減に寄与する可能性があります。
ただし、下肢静脈瘤は静脈弁の障害による構造的疾患であり、炭酸泉のみで治癒するとは考えにくいかな。

との見解だった。症状がある場合は医療機関での診断が必要ですね。

炭酸泉は“血流を変える習慣”である

この体験はあくまで個人のものであり、
すべての人に同じ結果が起きるわけではないだろう

しかし、炭酸泉は単なるリラクゼーションではない。
日常的に血流環境を整える習慣になり得る。そしてその積み重ねが、
思いがけない変化を生むこともあると思う。