汗ばむ夏に爽快なひとときを!

汗ばむ夏に爽快なひとときを! 〜炭酸泉入浴剤の魅力を深掘りしてみた〜

毎日のバスタイムを、もっと特別に

「さっぱりしたい」「ジメジメが不快!」「汗を流したい」、そんな時には、シャワーを浴びるのがもっとも手軽!でも、もっと良いのは、少しぬるめのお湯をたっぷりとためた湯ぶねに身を任せることを断然お勧めします。

そんな時のお風呂にぴったりなのが、炭酸泉タイプの入浴剤です。

“しゅわしゅわ”の泡はただの気泡ではありません。血流をよくして体を芯から温めるだけでなく、肌や気分にもやさしい効果をもたらしてくれるのです。本記事では、炭酸泉入浴剤の仕組みから歴史、選び方や今注目の商品まで、わかりやすくご紹介します。

炭酸ガスはどうやって生まれるの?

炭酸泉入浴剤を湯船に入れると、すぐに泡が出てきます。この泡は“炭酸ガス”と呼ばれる二酸化炭素です。

こどもの頃に「ベーキングパウダーとお酢の実験」をしたことはないですか?この二つを混ぜると泡が出現します。シュワシュワとした泡の状態が炭酸ガスです。

ホットケーキを焼く時にはベーキングパウダーとヨーグルトを混ぜます。ヨーグルトはお酢の代わりで、炭酸効果で生地が膨らみフワフワとして美味しいホットケーキになるのです。

入浴剤の中には「クエン酸」「炭酸水素ナトリウム(重曹)」という成分が入っており、これらが水に溶けて出会うと、しゅわしゅわと炭酸ガスが発生します。クエン酸がお酢やヨーグルト、重曹がベーキングパウダーだと思ってください。

お湯に溶けた炭酸ガスが皮ふから吸収され、毛細血管が拡がり、血行が良くなるのです。そのため、「ぬるめのお湯」でも「じんわり温まる」のが炭酸泉の特長。

リラックス効果や疲労回復に加え、その爽快感はまさに“夏にピッタリのお湯”と言えるでしょう。

炭酸泉のルーツと日本での入浴剤文化

炭酸泉の歴史は古く、世界的に見ても由緒ある存在です。ドイツのバーデン・バーデンやナウハイムといった温泉地では、炭酸泉が19世紀から療養に使われてきました。炭酸の泡が血圧を穏やかに下げ、心臓や血管系への良い影響があるとして「心臓の湯」として医療でも活用されています。

日本でも大分の長湯温泉や島根の温泉津(ゆのつ)温泉など、天然の炭酸泉が湧き出る場所は古くから「薬湯」として人々に親しまれてきました。

一方、入浴剤として炭酸泉を再現するアイデアが広まったのは、1980年代の日本。花王の「バブ」がその代表例で、炭酸の泡で体を温めるという新しい家庭入浴のスタイルを作り出しました。

それ以降、多くのメーカーが工夫を重ね、「香り」「美容効果」「見た目」など、多彩な商品が登場しています。

“泡のちから”をみとめた女性医師たち

女性医師

炭酸泉入浴剤を愛用している著名人や専門家の声からも、その実力がうかがえます。

入浴剤の販売を行う株式会社ホットアルバム重炭酸タブレットが女性の皮膚科の医師50人を対象にアンケートを行ったところ、重炭酸入浴剤を用いた入浴実施した直後は、92%が「保温の持続」を実感。

その後4週間継続したのちには、86%が「疲労回復力」、78%が「肌の潤い」が良くなったと回答しました。また、80%の医師が乾燥肌に対するスキンケア対策として患者さんに推奨したいと回答したこともわかりました。

YouTube登録者数166万人の皮ふ科医の友利新先生も、自身の番組で「炭酸泉は血流を改善し冷え性対策にもおすすめ」と解説。炭酸泉を推奨しています。

このように、健康面、美容面でも炭酸入浴剤は医療関係者からも支持をされているのがわかります。

※1 女性皮膚科医50名のアンケート調査
https://be-story.jp/prtimes/28206/

※2 友利新チャンネル
https://youtu.be/hGBzzYYmi_c?si=cguMPCP2dMzBoonA

進化する炭酸泉入浴剤の世界

近年は「炭酸×美容成分」「炭酸×自然療法」など、機能性を高めた商品が次々登場しています。

たとえば以下のような製品が注目されています:

BARTH(バース)重炭酸入浴剤
医師からも評価が高く、冷え性や疲労感の改善に効果を感じる人が多い。無香料・無着色で肌にやさしい。

クナイプ バスソルト&炭酸タブレット(ドイツ)
天然精油と炭酸の組み合わせで、心地よい香りとリフレッシュ感が楽しめる。

ラッシュ(LUSH)バスボムシリーズ
見た目・香り・発泡感すべてがエンタメ性抜群。例えば「インターギャラクティック」はペパーミント香る爽快系。お湯の色も変わり、浴槽全体が宇宙のように!

エプソムソルト×炭酸の複合入浴剤(国産ブランド)
ミネラル補給と血行促進の“ダブルケア”として注目。

これらは日常のバスタイムを“プチ贅沢”に変えてくれる存在です。成分表示を見ると「炭酸水素Na」「クエン酸」「PEG」「メントール」「精油」などが含まれており、目的に応じて選べる時代になっています。

知れば知るほど、奥深い炭酸泉の世界

炭酸泉の入浴剤は、単なる泡風呂ではありません。温泉に近い健康効果を、家庭でも簡単に再現できる“進化系お風呂文化”とも言えるのです。

特にこれからの季節、汗ばむ夏にもぴったりの清涼感や、ゆっくりお風呂に入りたい夜の癒しとしても、炭酸泉は幅広く活用できます。

今夜はぜひ、しゅわしゅわの泡に包まれて、心と体をリセットしてみてはいかがでしょうか

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